【発掘・過去の通信】「踵が重い」とイライラが消える? 姿勢と感情、ふたつの気づき
こんにちは、探求ラボ管理人です。
今回ご紹介するのは「らふぉんて通信(2016年10月号)」です。この号には、姿勢についての問いかけと、感情についての気づきという、ふたつのテーマが並んでいました。
◆姿勢は「積み重ね」でできている
10月号には、日常の座り方についての問いかけがありました。テレビを見ているときに腰が曲がっていたり、上半身がひねった状態になっていないか、というものです。
こうした癖は、ちょっとしたことのようでいて、生活習慣の積み重ねとして身体に負担をかけ、腰痛などにつながる可能性があるのでは?—という趣旨の内容でした。ピラティスをしている時間だけでなく、普段の生活の中でも「まっすぐ」を意識してみる。それだけで、少しずつ身体の感覚が変わってくるそうです。
◆10年前のインストラクターの言葉:「踵が重くなるイメージをしてみてください」
気づきのヒントコーナーには、こんな実験が書かれていました。
「姿勢を正しても、長続きしない。力が入って疲れてしまう。そんなことはありませんか? ちょっと踵(かかと)を意識してみてください。『踵』という字は、足が重いと書きます。
⇒立った姿勢で、踵が重く、地中深く伸びていくイメージをしてみてください。⇒椅子に座った姿勢で、踵が重く、地中深く伸びていくイメージをしてみてください。何を感じましたか? 正解はありません。日によって違うかもしれません。ご自身だけの感覚を見つけたら、ぜひ教えてください。」
◆ラボ管理人’s Eye:「頑張らない姿勢」はなぜ続くのか
「姿勢を正しても長続きしない」というのは、多くの方が心当たりのある悩みではないでしょうか。実はこれ、意志の弱さの問題ではなく、力の入れ方の問題です。
「胸を張って」「背筋を伸ばして」と力で姿勢を作ろうとすると、脊柱起立筋など背中の表層の筋肉に力が入り続けます。表層の筋肉は本来、瞬発的な動きのために使われるものなので、持続的な姿勢保持には向いておらず、すぐに疲れてしまうのです。
一方、「踵が重く、地中深く伸びていく」というイメージ。これは力を入れるのではなく、身体の重みを“預ける”方向の意識です。踵にしっかり体重が落ちると、足裏の感覚が脳に伝わり、そこから連鎖的に骨盤や体幹が積み木のように自然と積み上がっていきます。これは前回ご紹介した「外的フォーカス」の考え方にも通じるところがあり、身体の内部に力を入れるより、イメージを使う方が結果的に効率よく姿勢が整うのです。
まさに、姿勢の日常チェックへの、感覚レベルでの実践的な答えになっている回だと思います。
◆感情の置き場所について
通信では、東洋医学の考え方をベースにしたコラムが続いていました。今回のテーマは「怒り」。怒りやイライラを溜め込みやすい内臓があり、そうした感情のコントロールは難しくても、お腹に触れてほぐしてあげることで、少しずつ手放しやすくなる—という内容でした。
また、怒りの対象になった相手にも、感謝の気持ちを向けてみる、というアドバイスも印象的でした。すぐにできることではないかもしれませんが、続けてみると感情の手放し方が変わってくるかもしれません。
姿勢も感情も、「頑張って正す」よりも「意識を向けて、力を抜く」方がうまくいく。そんな共通点のある10月号でした。
ラボ管理人