【発掘・過去の通信】冬のイベントシーズンを乗り切る!「冷えとむくみ」を解消する循環のメカニズム
こんにちは、探求ラボ管理人です。
スタジオの貴重なバックナンバーから、現代の身体づくりに役立つ知恵を掘り起こす「過去の通信発掘」シリーズ。今回は、12月に発行された「らふぉんて通信」の書庫を開きます。
12月といえば、クリスマスや忘年会、お正月など、楽しいイベントが目白押しのシーズンです。しかし同時に、本格的な冬の寒さがやってくる時期でもあります。当時の通信では、この季節に多くの人を悩ませる「むくみ」と「冷え」の深い関係について、科学的な視点から切り込んでいました。
◆知っておきたい「むくみ」の正体とは?
冬になると「夕方には靴がきつくなる」「脚が重だるくて冷える」という声をよく耳にしますよね。通信によると、この「むくみ」には明確なメカニズムがあります。
私たちの身体の中では、毛細血管から「間質液」と呼ばれる水分が染み出し、細胞に栄養を届けています。通常、この水分は役割を終えるとリンパ管や静脈(血管)へとスムーズに戻っていくのですが、何らかの原因で戻ることができなくなり、その場に溜まって増えてしまった状態が「むくみ」の正体です。
通信では、むくみを引き起こす大きな原因として、次の2つが挙げられていました。
- 原因①:静脈のうっ血(血管から外に出る水分が過剰に増えてしまう)
- 原因②:筋肉の動き不足(水分をリンパ管や血管に戻す力が足りなくなる)
◆ラボ管理人’s Eye:ピラティスが「筋肉の動き不足」を解決する理由
なぜ「筋肉の動き不足」がむくみや冷えに直結するのでしょうか? ここを機能解剖学の視点で少し深掘りしてみましょう。
心臓から送り出された血液は、重力に逆らって下半身から再び心臓へと戻っていかなければなりません。このときに重要な役割を果たすのが、ふくらはぎの筋肉です。筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、血管を外側からギューッと圧迫し、血液を上へと押し上げるポンプのような働きをします。これを「筋ポンプ作用(ミルキングアクション)」と呼びます。
冬は寒さで身体が縮こまり、運動量が減るため、この筋ポンプが完全にサボった状態になりがちです。戻れなくなった水分が足元に停滞し、それが血管を圧迫してさらに血流を悪くするという悪循環が「冷えとむくみのセット」を作り出しているのです。
ピラティスのレッスンでは、足首を細かく動かしたり、股関節を正しい軌道でダイナミックに動かしたりするエクササイズがたくさんありますよね。これらは、サボっていた足元の筋肉のセンサーを呼び覚まし、筋ポンプを駆動させるための最高のワークです。レッスン後に「脚が軽くなった」「ジワーッと温かい」と感じるのは、滞っていた水分が本来のルートで心臓へと還流し始めた証拠なのです。
◆胃腸を温め、老廃物を出す「かぶ」のチカラ
当時の通信でおすすめ食材としてピックアップされていたのは、冬に甘みを増す「かぶ」でした。かぶには、弱った胃腸の消化を助け、身体の内側(特にお腹)を温めてくれる効果があります。さらに、体内の余分な老廃物を排出する作用も備わっているため、まさに上記の原因①うっ血・水分溜まりの内側からのケアとして最適な食材です。温かいスープして、冬の食卓に取り入れたいですね。
◆日記:知るほどに圧倒される「血流」の重要さ
当時の「インストラクター日記」には、インストラクターとしての強い問題意識が綴られていました。
最近とにかく「血流」のことが気になって仕方がない、ということ。ありきたりな言葉に思えるけれど、勉強すればするほど、血液が果たす役割や、全身に血が巡ることの重要性の高さに圧倒されている、という内容です。
血液は、酸素や栄養を運ぶだけでなく、身体を温める「熱」を運ぶトラックでもあります。ピラティスで外側の筋肉(ポンプ)を動かし、旬の食材で内側の胃腸を温める。すべては、この「血流」をサラサラと滞りなく巡らせるための知恵につながっていきます。

ラボ管理人