【発掘・過去の通信】春の花粉症対策は「胃」から始まる?お正月明けのカラダを内から温める知恵
こんにちは、探求ラボ管理人です。
スタジオの書庫から過去の貴重な資産を掘り起こす「らふぉんて通信発掘」シリーズ。今回は、今からちょうど10年前、2016年の1月に発行されたニューズレターを振り返ってみたいと思います。
新年を迎えたこの時期、多くの人が直面するのが「年末年始の暴飲暴食による胃腸の疲れ」です。当時の通信には、その胃の疲れが冬の冷えを引き起こし、さらには「春のあの不快な症状」にまで影響するという、驚くべきカラダのつながりが書かれていました。
◆胃の疲れは「万病の元」?臓器を冷やす負の連鎖
クリスマス、忘年会、お正月、新年会……と、おいしい食事を楽しむ機会が続くこの季節。ついつい食べすぎてしまったり、冷たいものや甘いものを摂りすぎたり、不規則な生活になりがちですよね。
通信では、こうしたお腹の酷使が「胃を疲弊させ、冷やしてしまう」と警告しています。
東洋医学や解剖生理学的な視点で見ると、胃が冷えてその働き(消化機能)が悪くなると、すぐ近くにある「肺」をはじめとする他の臓器まで一緒に冷やしたり、余計な負担をかけたりしてしまいます。胃腸のバテは、全身の血流低下を招き、結果として免疫力の低下に直結するのです。
さらに見逃せないのが、「肺(呼吸器系)が冷えると、気温の変化に弱くなる」という事実です。 つまり、今この時期にお腹を冷やして免疫のバランスを崩してしまうことが、実は春の花粉症の引き金になってしまうわけです。春を快適に迎えるための花粉症ケアは、すでに1月の「胃腸の養生」から始まっています。
◆自分でできる!内側から温める2つのアプローチ
当時の通信では、お腹を内側から温めて機能を回復させる方法として、シンプルな2つのアプローチが提案されていました。
- アプローチ①:胃を温める・冷やさない食習慣 食事は「腹七分・腹八分」を心がけ、冷たいものや甘いものを少し控えめにすること。そして規則的な生活リズムを取り戻すこと。食材では、体を温めて血行を良くし、胃腸の働きを高めてくれる**「ネギ」**がこの時期のイチオシとして挙げられていました。
- アプローチ②:カラダを動かす(特に下半身・体幹部分) お腹が寒い、動くのが億劫というときこそ、あえて身体を動かして熱を生み出します。通信でおすすめされていたのは、その場でできる「でんでん太鼓(体幹を回す動き)」「屈伸」、そしてなんと「床そうじ」でした。
◆ラボ管理人’s Eye:「床掃除」や「でんでん太鼓」が胃腸を動かす科学
「胃腸が疲れているのに、なぜ下半身や体幹を動かすの?」と思われるかもしれません。実はこれ、運動生理学や機能解剖学の視点から見ると、非常に理にかなった引き算の利いたアプローチです。
胃や腸などの内臓を動かしているのは「平滑筋」という自分の意志では動かせない筋肉であり、これらは自律神経(特にリラックス時に働く副交感神経)によってコントロールされています。暴飲暴食やストレスが重なると交感神経が優位になり、胃腸への血流がストップして機能が低下(冷え)します。
ここで「でんでん太鼓」のように体幹を回旋させたり、「床そうじ」のように四つん這いで体幹を支えながら動いたり、「屈伸」で下半身のでっかい筋肉(大腿四頭筋や大殿筋)を動かすと何が起きるでしょうか?
- 物理的な内臓マッサージ:お腹まわりのインナーマッスル(腹横筋や腹斜筋)が働くことで腹圧が変化し、滞っていた内臓の血流が物理的に押し流されます。
- 自律神経のスイッチ:リズミカルな全身運動は、過剰な交感神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にします。結果として、胃腸の活動スイッチがオンになるのです。
ピラティスのレッスンで体幹(コア)を使い、股関節を動かすことも、まったく同じメカニズムでお腹の内側を活性化させています。
◆スタジオの歴史:新インストラクター加入と『チネイザン』の誕生
ちなみに、この2016年1月は、スタジオの歴史において大きな転換期でもありました。 現在もおなじみのインストラクターがスタジオに新しく加わったのが、まさにこの月だったのです。
彼女の加入と同時に、新メニューとして導入されたのが『チネイザン(気内臓療法)』でした。 セラピストが手のひらを使って優しくお腹の硬さをほぐし、内臓を本来の正しい位置に戻していくこのケアは、まさに今回のテーマである「胃の疲れ・冷え」を根本から癒やすための究極のアプローチです。内臓の機能を呼び覚ますだけでなく、お腹に溜まった感情や心まで解きほぐしていくチネイザンが、このときスタジオに鳴り物入りで登場した記録が残されています。
10年前の冬も、現代の冬も、私たちの身体が求めるケアの本質は変わりません。 お正月のご馳走を楽しんだあとは、温かいネギのお料理でお腹を労り、スタジオのマットの上(あるいは日々の床掃除など!)で少しだけ身体を動かして、巡りの良い内側を作っていきましょう。春にハクションと悩まないための準備は、もう始まっています。

ラボ管理人