【発掘・過去の通信】春は大忙しの「肝(かん)」を応援しよう!肋骨を広げる内臓ピラティス
こんにちは、探求ラボ管理人です。
スタジオの貴重なバックナンバーから、現代の身体づくりに役立つ知恵を掘り起こす「らふぉんて通信発掘」シリーズ。今回は、スタジオがめでたく3年目のスタートを切った、2016年4月号のレターを振り返ります。
当時の感謝イベント「2周年感謝Day」を終えたばかりの温かいメッセージとともに綴られていたのは、春の養生に欠かせない「肝(かん)」をテーマにした、心と身体のケア方法でした。
◆春にフル稼働する「肝」をお手伝いする
東洋医学において、春は「肝」の機能が最も盛んになる季節と言われています。
「肝」と言われると、お酒を飲む人が気にする「肝臓」を思い浮かべるかもしれませんが、東洋医学の「肝」はそれだけにとどまりません。
解毒や代謝という肝臓本来の働きはもちろんのこと、自律神経を介して体内の「エネルギーや血液」を滞りなく巡らせたり、筋肉をしなやかに動かしたり、情緒やメンタルを安定させたりする重要な役割を担っています。
冬から春への環境の変化やストレス、暖かくなることによる代謝の変動で、春の「肝」はとにかく大忙しで一生懸命働いています。この頑張っている肝を外側・内側からお手伝いしてあげることが、春をイライラせず、快適に過ごすための最大のポイントです。
◆肝臓を包む「肋骨」を気持ちよく広げよう!
通信の中で紹介されていたアプローチは、「肋骨と肋骨の間を気持ちよく広げること」でした。 肝臓は、右側の肋骨のなかにすっぽりと収まっています。ここをピラティスのエッセンスを取り入れた動きでストレッチしていきましょう。
【おすすめのセルフワーク】
- 床に横向きに寝ます。
- 上になっている方の脚を軽く曲げて体の前に出し、下になっている脚はまっすぐ伸ばして体を安定させます。
- その状態から、上側の脇腹や肋骨の間を心地よく開くように、ななめ上に向かってぐーっと伸びていきます。
- 反対側も同様に行います。
◆ラボ管理人’s Eye:なぜ「肋骨を広げる」と肝機能がアップするのか?
筋肉や関節ではなく「内臓」のために動く、というのは少し不思議に感じるかもしれません。しかし、機能解剖学的に見ると、このワークは非常に理にかなっています。
肝臓は、人間の身体の中で最も重い内臓であり、ドーム状の呼吸筋である「横隔膜」のすぐ下にぴったりとくっついています。私たちが緊張したり、デスクワークで姿勢が縮こまったりすると、肋骨まわりの筋肉(肋間筋)がガチガチに固まり、横隔膜の動きが浅くなってしまいます。すると、その下にある肝臓も圧迫され、血流が滞りやすくなるのです。
横向きになって体をななめ上に伸ばし、肋骨の間を1本ずつ引き離すように広げると、横隔膜が大きくストレッチされます。横隔膜がダイナミックに動くことで、その下にある肝臓が物理的に優しく揉まれるような「内臓マッサージ効果」が生まれます。
これにより肝臓内の血液やリンパの循環が劇的に促進され、バテ気味だった解毒・代謝機能が本来のパワーを取り戻すのです。
お腹まわりがスッキリするだけでなく、内臓の働きを物質的・物理的にサポートできるのが、ピラティスの奥深いところです。
◆スタジオの歴史:未来のインストラクターが誕生した春
ちなみに2016年の4月は、La fonteにおいて記念すべき「ピラティスインストラクター養成コース」がスタートした月でもありました。 しかも、当時スタジオに通われていたお客様のなかから、なんと3名もの方が「それぞれの想い」を胸にこのコースへ挑戦を決められたそうです。
受ける側から、伝える側へ。スタジオを愛してくださるメンバーが新たな一歩を踏み出す瞬間の記録であり、現在の養成コースの盛り上がりの原点がここにあったのだと思うと、非常に感慨深いレターです。
◆内側からの肝ケア:あさりとゼラニウム
最後に、通信で紹介されていた「肝」を助ける内側からのケアをご紹介します。
- おススメ食材:あさり あさりには、コレステロールや中性脂肪を減らし、高血圧を改善するタウリンなどの成分が豊富に含まれており、疲れた肝機能をダイレクトに強化してくれます。東洋医学的にも、春特有の「不安感」「イライラ」「身体のほてり」をやわらげる素晴らしい効果があります。春キャベツなどと一緒に酒蒸しやスープにするのがおすすめです。
- おススメアロマ:ゼラニウム ゼラニウムのエッセンシャルオイルは、乱れがちな自律神経のバランスを整え、気持ちをリラックスさせて安心感を与えてくれます。実は香りを嗅ぐだけで、神経系を通じて肝臓の働きを助ける力も秘めています。
新しい環境が始まり、心も身体も無意識にエネルギーを消耗しやすい4月。 ぜひレッスンの際やご自宅で、あばら骨のまわりを心地よく広げて、大忙しの肝臓に新鮮な血液を届けてあげてください。内側が整うと、春のイライラもすっと抜けていきますよ。

ラボ管理人