【発掘・過去の通信】お腹は「感情」も消化する?セルフチネイザンと背中に届ける深呼吸
こんにちは、探求ラボ管理人です。「らふぉんて通信発掘」シリーズ、今回は2016年6月に発行されたレターをご紹介します。梅雨の季節、カラダもココロもしなやかに整えていくための知恵が詰まった記事です。
当時の通信で深く掘り下げられていたテーマは、身体と心をつなぐ呼吸と、自分の手で内臓を慈しむお腹のセルフケア(セルフチネイザン)でした。
◆自分でできる!お腹のセルフチェック&マッサージ
5月号に続き、6月号ではより具体的なお腹の触り方の手順が紹介されていました。
【セルフチネイザンの基本手順】
- 手を温める:両手のひらをしっかりとこすり合わせ、温かさを作ります。
- お腹に置く:仰向けに寝て、おへその上に温めた手のひらを置き、その温もりがお腹の奥へ伝わるのを感じます。
- お腹のチェック:指の腹を使って、お腹の各エリアを優しく押してみます。
- チェックポイント:みぞおち周辺、左右の肋骨の下、下腹部、おへその周り、股関節の周り。
- 「硬さ」「張り感」「冷たさ」がないかを確認します。
- 優しくほぐす:違和感や硬さを感じた部分があれば、指の腹でクルクルと小さな円を描くように優しくマッサージします。強さは気持ちいいと感じる程度にとどめるのがポイントです。
◆ラボ管理人’s Eye:なぜお腹は「感情」を消化する場所なのか?
通信の中には「お腹は食べ物だけでなく、感情も消化する場所である」という印象的な言葉があります。お腹に優しく触れた後、心がほっと落ち着いたり和らいだりするのは、お腹に溜まっていた緊張がほぐれて気が流れ出すからです。
これを生理学的に説明すると、キーワードとなるのが「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」です。
腸(お腹)には脳に次ぐ膨大な神経細胞が存在し、第二の脳と呼ばれています。私たちがストレス、不安、怒りといった感情を抱くと、自律神経を通じてダイレクトにお腹の筋肉が収縮し、血流が滞って冷えや硬さが生まれます。つまり、未消化のストレスは「お腹の硬さ」として物理的に蓄積されるのです。
手のひらの温もりと優しい刺激で外側からお腹をほぐすと、副交感神経が急上昇します。これにより内臓の血流が再開し、脳へもう安全だよという信号が送り返されるため、結果として心までもがほっこりと解放されるのです。
◆ついでに行う「胸クロス呼吸法」で背中をスッキリ!
セルフチネイザンで仰向けになった流れで、そのまま行える深い呼吸法も紹介されていました。
【胸クロス呼吸の手順】
- 両手首を胸の前でクロスさせておきます。
- 背中側に向かってたっぷりと息を吸い込みます。
- 胸の上を撫で下ろすように、「ハー」と声を出しながら優しく息を吐き出します。
手首を胸の前で交差させることで、胸の表面の無駄な力みが抑えられ、息が自然と「体の後ろ=背中」へと巡るようになります。背中に空気を送り込むことで、呼吸筋である横隔膜が後ろ側まで大きく広がり、カチカチに固まりやすい背中の筋肉が内側からストレッチされます。呼吸が終わる頃には、背中全体が軽くなっているのを実感できるはずです。
◆歴史のひとコマ:未来のインストラクターたちの挑戦
2016年6月の通信には、当時開講されていた「ピラティスインストラクター養成コース」の最終試験に向けたボランティア生徒の募集記事も掲載されていました。
養成コースの受講生たちが、実際のレッスン(1時間のグループレッスン)を担当する実技テストに、お客様が温かい協力者として参加されていた歴史が刻まれています。学び深める受講生とそれを支える会員様とのよい関係性が、当時から受け継がれています。
日常の忙しさに追われていると、呼吸は浅くなり、お腹も無意識に緊張して固くなってしまいます。
ぜひ1日の終わりに仰向けになり、自分の手でお腹を温め、背中へ深い呼吸を届けてあげてください。心と身体の「しなやかさ」を取り戻すための、一番身近で強力なセルフケアです。

ラボ管理人