【発掘・過去の通信】焦りは心臓のリズムを乱す? 冷えと感情、ふたつの整え方
こんにちは、探求ラボ管理人です。
今回ご紹介するのは「らふぉんて通信(2016年11月号)」です。寒くなり始める時期の身体を温める習慣と、心のリズムについての気づきが並んでいました。
◆冷え込む季節の、内側からの温め方
11月号では、朝の冷え込み対策として、温かい飲み物を習慣にすることが勧められていました。胃腸を温めることが、冷え性の改善やデトックスにつながるという趣旨です。
実際、東洋医学でも「内臓を温める」ことは血流改善の基本とされていますし、西洋医学的に見ても、内臓の温度が上がると末端の血管が拡張し、手足の冷えが緩和されることが知られています。朝いちばんに白湯やお茶を一杯飲む習慣は、シンプルながら理にかなった方法だと言えそうです。
◆10年前のインストラクターの言葉:「足首をまわしてみましょう」
気づきのヒントコーナーには、こんな提案が書かれていました。
「足首を回すと、脚だけではなく全身の血流を促進したり、脚関節だけでなく股関節の固さを和らげたり、いろんないいことがあります。⇒足を前に投げ出した状態で、両足首をゆっくり回します。内回し5回+外回し5回。そのあと、歩いてみてください。何を感じましたか? 正解はないです。日によって違うかもしれません。ご自身だけの感覚を見つけたら、ぜひ教えてください。」
◆ラボ管理人’s Eye:「足首だけ」なのに、なぜ股関節まで変わるのか
これは面白い現象です。足首という小さな関節を回しただけなのに、股関節の固さまで変わる、というのは一見不思議に思えます。
これは「キネティックチェーン」という考え方で説明できます。足首・膝・股関節は、歩行時に連動して働くひとつのユニットのようなもので、足首の動きが硬いと、その分の負担を上の膝や股関節が代わりに引き受けてしまいます。逆に足首の可動域が改善すると、股関節にかかっていた余計な負担が減り、結果的に「動きやすくなった」と感じるのです。
さらに足首は、心臓から一番遠い部位のひとつ。ふくらはぎの筋肉が血液を心臓に送り返す「第二の心臓」としてポンプの役割を担っていますが、足首を動かすことでこのポンプ機能が活性化し、全身の血流にも波及するという説明も、解剖学的に無理のない話です。
「回してから歩いてみる」という前後比較の提案も、これまでの通信に共通する、感覚に気づかせる実験的なアプローチですね。
◆心臓の拍動と、日々の焦り
通信では、東洋医学の考え方をベースにした心臓についてのコラムが続いていました。喜びという感情は本来ポジティブなものですが、行き過ぎると、かえって心の負担になり得るという内容です。
焦りや周囲に合わせようとする気持ちが強くなると、身体本来のリズムが乱れ、呼吸が浅くなったり眠りが浅くなったりする—という指摘は、自律神経の働きとも重なる部分があります。心拍数や呼吸のリズムは自律神経によってコントロールされていて、過度な緊張状態が続くと交感神経が優位になり、浅い呼吸や睡眠の質の低下につながることは、生理学的にもよく知られています。
そんなときは、お腹のあたりに手を当てて、ゆっくり息を吐いてみる。自分の心臓のリズムに意識を向け直すことで、落ち着きを取り戻せることがある、という提案でした。
好きなことに時間を使い、よく笑うこと。それが心と身体の巡りを整える—そんな結びの言葉で、11月号は締めくくられていました。
ラボ管理人